今回は
「奪ってはいけないもの=アスティーヤ」
について、お話をしますね。
目次
アスティーヤ
「アスティーヤ」は、人が、
健康的に、美しく穏かに生きるための
教えのひとつです。
アーユルヴェーダの姉妹哲学と言われる
皆さんご存じの「ヨガ。」
その経典「ヨーガ・スートラ」に
書かれている、5つの「ヤマ」
その中の一つで
「日々の中でやってはいけないこと」
の一つ「不盗」の、ことです。
*ちなみに他の4つは
「アヒンサー=非暴力(傷つけない)」
「サティヤ=不嘘・誠実(欺かない)」
「ブラフマチャリヤ=不過渡(過ぎない)」
「アパリグラハ=不貪(貪らない)」ですが
今回は「奪わない」こと
についてだけ話しますね。
アスティーヤ~不盗~
皆さんは「奪ってはいけないもの」
というと、一般的にはどんなものが
思い付きますか?
例えば物・お金・そして…命
全部正解ですよね。
私が今日お話ししたいのは
目には見えない、「時間」を奪う
「時間泥棒」のお話です。
時間泥棒
多分解り易いのは
「人を待たせること」ですよね。
他には
「相手が積み上げてきた努力」
を、奪う事。
どういう事か解りますか?
つまりそれがお仕事であれば
「信用を得るために費やした時間」
それを奪うって事です。
そんな時間をさかのぼった行為も
実はれっきとした「時間泥棒」
なんです。
例えば…
ここ最近だと
回転寿司などの飲食店で
いたずらをする人たちが
ニュースになってますよね。
そのせいでその会社の売上が
下がったりもしました。
本人たちにとっては
小さないたずらでも
その会社がここまで費やしてきた
時間や努力や、涙など、
どれほど多くのものが
失われたかわかりませんよね。
あるいは
ネット上での
飲食店に対する
悪意ある口コミなどでも
信用にかかわる被害が
多く出ていますよね。
これも「時間泥棒」なのです。
噓つきは泥棒の始まり。
あとは
「嘘をつく事」
それも実は、時間泥棒なんです。
相手が
「自分を信じようとする為に使ってくれた時間」て
必ずありますよね。
その相手に噓をつけば
その時間を奪うことになるんです。
目に見えないものに対する
「奥行きのある思いやり」
それが「慈愛」の気持ちだと
私は思うんです。
「物も、感情も、そして生命も、
全てのものは、誰かの時間が
作り出しているのだから。」
そう心得ておくと、
いろいろなものの見方や
捉え方が少し、優しくなるかも
知れませんね♫
心が穏やかなことが
健康な身体づくりの第一歩です。
2023.8
『こころレシピ』ブログ
KUNI